松山観光ガイドその9~熟田津(にきたつ)の道~
松山観光ボランティアガイド江藤です。
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ハイカラ通りを進んでいくと「熟田津(にきたつ)の道」と呼ばれる道があります。
この道です。
どのような道かと言いますと、
万葉の時代斉明天皇一行が九州へ下る途中道後に立ち寄られましたが、
当時道後の近くには熟田津と呼ばれる港があり、
港から道後までの道が熟田津の道と呼ばれていました。
九州に出発するとき船団を整え、いざ出発というときに追従していた
額田王が詠った歌が有名で
「熟田津に 船乗りせむと月待てば 潮もかなひぬ 今はこぎいでな」
の歌で万葉集にもでています。
訳:熟田津で船出をしようと月を待っていると、満月が南の空に出てきた。
潮の流れも九州へ向いた。すべてが叶った。さあ、今こそ漕ぎ出そう。
現代では四国霊場をまわる巡礼の道として案内の石柱があります。
チョンミョンソク先生の箴言
<目的>を成すためには、全てを諦めて「それ」だけをやらなければならない。
そのように<目的>を成し遂げれば、そのときはじめて「願っていたもの」が
成されて得るし、それによってまた「次の目的」に向けて行なうようになる。
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松山観光ガイドその10~聖徳太子の碑文~