松山観光ガイドその6~道後公園・湯釜薬師~
松山観光ボランティアガイドの江藤です。
続きましては、道後公園をご案内します。
前回記事
先程お話ししました湯釜の最も古い湯釜が
湯釜薬師としてこの公園の一角にこのように保存されています。
この湯釜の説明がこの白い立て札に
書かれていますので各自読んで見てください。
これによりますと書かれているとおり、
この湯釜は今から1200~1300年前の
奈良・飛鳥時代に作られ
1100年間ほど道後温泉の湯口に設置され、
親しまれてきたものです。
この湯釜の正面に刻まれた像は
出雲の神様を表していまして、
胸に抱いている赤ちゃんみたいな像は
出雲の神様が道後温泉を開かれたという
神代の時代を表しています。
こちらの少し高い場所から見ますと
この湯釜の頂部には冠石と呼ばれる石が
のっかっていて、下部に穴が開いています。
湯釜の中は空洞になっていて
お湯が貯められこの穴から湯釜の表面を
流れ落ちるようになっています。
そしてこの湯釜の周りが湯舟になっていました。
この湯釜の表面には作成した時のノミで
削ったあとがそのまま線のように残っていますね。
この湯釜の下半分は湯の中に浸っていましたが、
同じように刻んだ線が残っています。
だいたい全国のどこの温泉も湯の中に浸っている石は長い年月で丸くなり大きくなっていきます。
これは湯の中に溶けている成分が付着して丸く大きくなるようです。
そしてこの溶けている成分が薬効として
働いているようです。
ところがこの湯釜はお湯に浸っていた部分にも
付着物が付いていません。
刻んだときのあとがくっきり残っていますね。
これは道後温泉のお湯にはそのような成分が
溶けていないか、少ないということを表しています。
ところが道後温泉は万病に効くと昔から言われています。
では道後温泉はなぜ万病にきくのでしょう。
それはここの温泉は湯温43度のお湯が出てくるからと言われています。
43度の温泉にはいるとはじめは熱いと感じますが、
少し慣れると気持ちよくなります。
この43度のお湯が全身の血液の循環を良くして、
血液の循環がよくなることで万病に効くということのようです。
道後温泉は入浴の仕方があります。
裸になってドボンと首までつかると湯あたりすると言われています。
はじめは半身浴で胸までつかり10分位かけて
徐々に血液循環をよくしていくのがおすすめの入り方です。
その後全身浴の入り方をひとつ守ってやってみて下さい。
チョンミョンソク先生の箴言
全地全能なる神様はいつも炎のような目で
人間を見つめるとおっしゃった。
だからその対象である人間が話すか、
探すかしたら、すぐに分かって通じる。
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