松山観光ガイドその32~四国名城松山城(16)幕末・明治~
松山観光ボランティアガイド江藤です。
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16.幕末・明治
今現在は江戸時代に作られた天守を持つお城は全国に12城残っています。
この12城を「現存12天守」と呼んでいますが、松山城もその一つです。
幕末になり官軍が攻めてこようとしたとき、ときの城主勝成は無血開城を実行しました。
即ちお城は国に返還し、自分たちは平民になって開城したので、官軍は攻めてきませんでした。そして松山城は生き残りました。
今度は明治になって、明治政府は「廃城令」を出して、全国に100以上あったお城を全部壊せというものでした。
松山城もその対象になりましたが、松山市民が反対運動を起こしたのです。
まだ建て替えられてから10年も経っていないのにもう壊せというのかと言って反対し、その結果松山城は残すことになったんですね。そこでまた生き残りました。
「現存12天守」の中では、江戸時代の最初の頃に建てられた姫路城や松本城は国宝になっていますが、松山城は江戸時代の終わりころに建てられた一番新しい天守で国の重要文化財に指定されています。
こちらは国宝「松本城」です
松山城 大手門と桜
チョンミョンソク先生の箴言
<力を使う時>は武力で、一度に、どばっと使うのではなく、
持続的に働くことを考えて使いなさい。
そうしてこそ長い間、力を使う。