松山観光ガイドその16~伊佐爾波(いさにわ)神社~
松山観光ボランティアガイド江藤です。
前回記事はこちら
135段の石段を登った所にある伊佐爾波神社の楼門からの眺めがすばらしく、
眼下に道後の町、松山城、遠く瀬戸内海まで見渡せます。
こちらを登って行きます。
登りきると・・・
このような眺めです。
もとは伊佐爾波の岡にあったのでのですが河野氏によってこの場所に移されました。
江戸時代の初めに3代藩主松平定長が時の将軍家光に江戸城で
流鏑馬を命じられ、毎日この神社に詣で祈願し、成功したので
現在の社殿をお礼に建築しました。
この社殿は京都の石清水八幡、大分の宇佐八幡と共に
日本三大八幡造りとして国の重要文化財に指定されています。
この社殿は入口が楼門で周りに回廊があり真ん中に神殿がある八幡つくりです。
回廊には地元の神輿が数体奉納されていて、秋の地方祭では担ぎ出されて、有名なケンカ神輿としてテレビニュースになります。
また回廊には絵馬や和算額が多数展示されていて歴史を紐解いてくれます。
特に和算額は江戸時代日本固有の数学として発展した和算の問題と解答を絵馬として奉納した貴重な資料です。
それでは、問題に挑戦してみてください。
残念ながら・・・答えの展示はしておりません。
悪しからず。
それでは以上で道後周辺のガイドを終わります。
ご質問があればご記入下さい。わかる範囲でお答えします。
チョンミョンソク先生の箴言
天の法の中で一番厳格な法は「愛の法」だ。
すべてを行なうとき、「御子を愛する」ことで行いなさい。
これが愛の法を守ることだ。
松山観光ガイドその15~宝厳寺(ほうごんじ)~
松山観光ボランティアガイド江藤です。
続きましては、周辺の神社・仏閣をご案内します。
その昔遊郭があった上人坂の通りの奥に、静かなたたずまいを見せる宝厳寺(ほうごんじ)があります。
随分新しい建物だと・・・思われたでしょうが
この宝厳寺は今から3年前火事で焼けてしまい昨年新築したものです。
一遍上人は河野通広の子として生まれ、仏門にはいり時宗を開きました。
元々河野一族は瀬戸内海の海賊で村上水軍、越智水軍などと河野水軍と呼ばれるようになっていました。
この念仏踊りがのちに盆踊りの元になったと伝えられています。
境内には、一遍上人に関する簡単な展示物もあり、無料で見ることができます。
この境内に正岡子規の句碑があり
「色里や 十歩離れて 秋の風」という素晴らしい俳句が彫り込まれています。
子規もこの場所に来て呼んだ句ですが、私たちもここにきてこの句を読むとそのすばらしさが分かります。
色里は遊郭があった場所で、十歩離れてとはほんのわずかしか離れていない場所で、
秋の風を感じるこんな静かな場所があると情景を詠っています。
子規はこの句を読んだあと東京に帰る途中奈良に立ち寄り、詠んだ句が有名な
「柿食えば 鐘がなるなり 法隆寺」
というみんなが知っている俳句です。
このころから子規は「写生俳句」を唱えるようになりました。
そこで見た情景を写生するように俳句を詠みなさいということですが、
先程の句はだれでもパッと情景が目に浮かぶような素晴らしい句です。
しっかり覚えて帰ってください。
チョンミョンソク先生の箴言
御子の時代の御言葉を聞いて、左にも右にも偏ることなく直進して
<命の道>に行けば他のことを考えなくなる。
次回記事
松山観光ガイドその16~伊佐爾波(いさにわ)神社~
「絵手紙」そして「箴言」との出会い
松山観光ボランティアガイド江藤です。
初めての方はこちらもどうぞ
ここまで私のガイドを聞いて下さり、ありがとうございます。
松山の魅力が伝わりましたら幸いです。
さて、今回は私が「絵手紙」と「箴言」に出会った経緯をお話したいと思います。
私は絵を描いたという体験は、小学生のころに写生をしたという記憶はありますが、
それ以来うん十年絵を描くということは全くありませんでした。
そして私は長年工場勤務をしてきましたが定年退職になり、それまで毎日忙しく働いていたのが、全く時間を持て余すという事態になりました。
私はそのころ二人の偉大な先生に出会いました。私の人生を一変したと言ってもいいくらいの衝撃を受けた大きな先生です。お一人は絵手紙の先生でお二人目は韓国のキリスト教の先生です。この二人の先生に出会ってからまた私は忙しくなりました。
丁度そのころ、絵手紙がブームになりかけていましたので、私も興味を持っていましたが、なかなか取り組むところまで行けずにいました。たまたまその時、絵手紙の創始者の小池邦夫先生の個展が松山三越で開催されたんですね。この小池邦夫先生は松山出身の方で東京にいらっしゃいますが、今では全国にその組織ができています。
私も出掛けて行ってこの本を買ったんですが、丁度その日小池先生が三越に来られていてお会いすることができたんですね。そして先生にたずねたんですが、「どうしたら絵手紙を上手に書けるようになりますか。どのような練習をすればいいんですか」と伺いました。
その時先生の答えは「上手に書かなくていいんです。下手でいい。下手がいいんです。
そして、誰かに習わなくても自分の絵を書きなさい。絵手紙をもらった人が、差出人を見なくてもああこの絵手紙は江藤さんから来たんだとすぐ分かってもらえるような
そのような絵を書いて下さい。」とおっしゃいました。
私はこの小池先生のこの言葉を聞いてから、自分流の絵手紙と色紙絵を書き始めました。もうそれから18年になりますが、絵手紙、色紙絵をそれぞれ400枚以上書きました。 今では毎週1枚ずつのペースで絵手紙か色紙絵を書いています。
この小池先生が私にとって第一番目の偉大な先生です。
また、お二人目の韓国の先生に出会ったのも18年前のことですが、体は大きくないのですが、大きなでっかい先生でした。
この先生が現代版の箴言を沢山与えて下さっていますが、このような箴言集を出しておられます。私はクリスチャンなので聖書をよく読みますが、その聖書に箴言が出てきます。箴言というのは、私たちが人生を生きていく上での指針とか道しるべと言えるものですが、この箴言を色紙絵に書いて皆さんに見ていただいています。
私たちが山に登るとき要所要所に道しるべがあって、あっちに行ったら危険ですよ、こっちに行けば安全に頂上に行けますよと案内してくれています。
人生という山登りにおいても、あっちに行ったら危険で転落しますよ、こっちの道を行けば苦労しても頂上の天国に行けますよと箴言で示しています。その箴言を沢山書いて下さっているのが鄭明析(チョンミョンソク)先生で私の二人目のおおきな偉大な先生です。
このお二人の偉大な先生に出会ったので、私はそれから絵と箴言をコラボして私の作品にして、今日まで走ってくることができました。
そして、このコラボ作品の展示会を2008年から毎年1回ずつ、松山市のふれあいギャラリーで開催して来ました。
「天使の梯子(はしご)展」と称したこの展示会も、2017年で10周年を迎えます。
天使の梯子とは、聖書の創世記28章12節に由来するもので、ヤコブが夢の中で、雲の切れ間から差す光のような梯子が天から地上にのび、そこを天使が上り下りしているのを見ました。
ヤコブはそのとき、人生の極的な不安と恐れと孤独の中にいましたが、神様がヤコブに将来栄えることを約束し、祝福してくださいました。
作品を見て下さる方々が、チョンミョンソク先生の箴言から力を受け、夢と希望と展望を抱いて頂きたいという思いで続けてきました。
過去の展示会の様子です。
また、不定期ではありますが「絵手紙教室」も開催し、多くの方々に絵手紙に触れて頂く機会を作っています。
2017年は10周年記念ですが、今年も9月21日(木)~26日(火) 10時~18時 で開催が決定しています。
入場は無料ですので、ぜひお立ち寄り頂ければ幸いです。
松山観光ガイドその14~空の散歩道~
松山観光ボランティアガイド江藤です。
前回記事はこちらです。
道後温泉本館の右手山の上には湯神社がありますが、駐車場になっています。
そこの道後温泉本館を見下ろす場所に「空の散歩道」があります。
上から本館の全体が見下ろせ、また道後の街並みが見渡せるおすすめの場所です。
ここから見る道後温泉は温泉地特有の湯気が全く出ていないし、硫黄の匂いもいしていないし、42~43度の丁度よい温度の温泉がでているなど他にはない特有の温泉地だと言えると思います。
こんな感じで本館が見下ろせます。
道後温泉本館は、よく見ると、いくつもの建物が合わさってできているのが分かります。一番手前は温泉の浴場。右手には皇族専用の又新殿(ゆうしんでん)、そして奥には休憩室の建物になっています。
一見、宿泊施設並みの建物に見えますが、あくまで温泉のみであり、宿泊はできません。
チョンミョンソク先生の箴言
<心が清い人>は「神様の国」を見ることができると言った。
悔い改めて、清潔で清く神様の前に進み出なさい。
松山観光ガイドその13~道後温泉本館・又新殿~
松山観光ボランティアガイド江藤です。
前回記事はこちらです
皇族専用の又新殿(ゆうしんでん)は全国に一つしかない御召湯です。
したがって門の屋根には龍、鳳凰、湯玉の彫り物を頂いています。
この又新殿は約50年前から使われなくなっていますが、使われたのは約10回と
言われており、そのうち大正天皇が1回、昭和天皇が2回お出でになりました。
天皇がお出でになられる時は、一週間前から周囲は立ち入り禁止になり、
石造りの湯船に毎日お湯を入れては抜くことが繰り返され、湯船の石が
ちょうどよい加減に温められるようにしたそうです。
当然、普段は誰も入らない湯船ですから冷え切っていますよね。
今では松山に皇族が来られてもこちらには来られず近くのホテルに泊まられます。
チョンミョンソク先生の箴言
<自分の青春の時、自分にとって最高によい時>を、「天」のために使いなさい。
そうしてこそ「未来」が大きい。
次回記事
松山観光ガイドその14~空の散歩道~
松山観光ガイドその12~道後温泉本館・北側正面~
松山観光ボランティアガイド江藤です。
前回記事はこちらです。
じつはこの道後温泉本館3階建ての建物の正面はこちら側です。
この建物は正確には4階建てです。屋根の上の塔屋に「振鷺閣」という太鼓台があって
その上には伝説になっているシラサギがこちらを向いてとまっています。
この太鼓台の周りには赤いガラスの窓がありギヤマンの窓と呼ばれています。
今でも毎日6:00、12:00、18:00にはこの太鼓を響かせて時を告げています。
ちなみに、太鼓を叩くのは松山市の職員です。
3階は個室の休憩室になっており、2階は共同休憩室、1階は更衣室と浴室になっています。
1階には3つの唐破風の玄関があり、建てた当初は昔のしきたりに従い
左から武士・僧侶用の入口、真ん中は女子の入口、右側は一般男子の入口に分かれていました。
建てられてからしばらくして商店街ができ人々は西側入口から入館するようになり、
正面入り口は使われなくなり、閉め切ってから100年以上になります。
美しくレトロな建物ですがこの本館は当時近代和風建築のハイカラなものでした。
建築にあたって当時の町長・伊佐庭如矢が大工棟梁・坂本又八郎に命じて
100年後にも栄えるものにしようと命じて建てたものです。
北側正面から見ると全体としてジブリ映画「千と千尋の神かくし」に出てくる湯屋の場面を彷彿としますね。
どうでしょうか・・・?
チョンミョンソク先生の箴言
一つ二つのことをしたからといって成功するのではない。
それに該当する全てのことを全部行ってはじめて成功する。
松山観光ガイドその11~道後温泉本館・西側正面~
松山観光ボランティアガイド江藤です。
前回記事はこちら
初めての方はこちらをどうぞ
さあ、いよいよメインの「道後温泉本館」に到着しました。
道後温泉本館のたたずまいは素晴らしいでしょう。
今から120数年まえに建て替えられた建物で国の重要文化財に指定されています。
最初に左側の3階建ての建物を作り次第に建て増してこのような形になりました。
屋根瓦の頂部は道後温泉のお湯が沸き出ている様を表している湯玉です。
入口の上に道後温泉と書いた看板がありますがこの看板は
戦後昭和35~45年にかけて小説「坊ちゃん」が5度にわたって映画化されました。
毎回配役が変わってこの道後温泉も舞台として使われました。
その第1回目の撮影のとき映画会社が作ってはめたのがあの看板で、
それからずーとそのまま使っています。
でも何かなじんでいますね。
それ以前は入口の両側にたっている道後温泉と書いた行灯だけでした。
道後温泉本館は年間80万人以上のお客様が利用していますが、
ミシュラングリーンガイドにも三ツ星の評価を得ており、最近外国からのお客様も増加してきています。
入り口の横に値段表があって利用料が4段階になっています。
どのコースにはいっても温泉の泉質は同じですが休憩室が違います。
又新殿の見学コースもありますのでおすすめです。
このようにガイドしております^^
チョンミョンソク先生の箴言
<考え>は「観念」を生むが<実践>は「実体」を生む。
小さくても「実体」を得なければならないし、
大きくても「実体」を得なければならない。